~事業・組織そして人を成長させる“Future HeadLine"~
【形骸化しがちな中長期計画】
メルマガご購読の皆様、お疲れ様です。
1年が過ぎるのは、あっという間で、既に12月も中旬を迎えようとしております。
多くの会社では、次年度の経営計画策定や中長期経営計画の見直しも最終段階に来ている頃かと思われます。
上記計画の見直しと実施をする中で、皆様はどのくらい未来を見据えて計画を策定しているでしょうか?
その計画を見て、役員・社員などの関係者が、10年後の会社の姿をイメージし、発展的な計画への落とし込み、それに伴う行動やスキルの変革が出来る計画になっているでしょうか?
筆者が関わってきた多くの企業では、10年後の成長目標数値と宣言という観点でのビジョンは提示されていましたが、会社の将来を牽引する組織・人材像の創造まで繋げられるケースは残念ながら殆どありませんでした。
つい先日も、自社の計画見直しやクライアントサポートにて会社・事業や組織の将来を見直す機会がありました。その中で、毎年のように数値計画と次年度・中期経営計画の策定や見直しを実施していますが、本気で10年後の姿を具体的に考えて、そこに必要な組織・人材とその育成などのあり方を明確に提示している計画は少ないように感じました。
今後ビジネス環境の変化がますます加速する中で、10年後の姿を可能な限り具体的に定義する事は更に難易度が上がるでしょう。しかし、10年先の姿が具体的にないと、そこに向けた1年後・3年後の着手すべき活動もこれまで書いてきたものの繰り返しになりがちな事も事実です。
我々DLAでは、“Future HeadLine”(未来の新聞でヘッドラインを飾る記事)というワークを通じて、マネジメント層や次世代リーダー候補などに、真剣且つ具体的に10年後の会社やビジネスとそれを担う組織・人の具体化の支援をする事で、クライアント企業の1年後・3年後の計画とその活動を10年後に明確に結びつけるためのポリッシュアップをお手伝いしています。
【Future HeadLineとは】
Future HeadLineは、10年先の社会環境、技術革新、自社の成長を具体的に想像・定義し、未来の自社のあり方(ビジネス領域、 ソリューションやサービス、 組織・人材)を客観的に可視化するものです。
という表現をすると、一般的にあるビジョンニングやシナリオプランニングと似ていると思われがちですが、重要なのは会社の将来を担う人材が、未来のビジネス領域、ソリューション/サービスを担う組織と人材をいかに具体的にスキルやコンピタンシー、行動特性レベルまで考え、定義し、更に必要な関係者に理解・浸透させることです。
しかし、従来の方法ではその手前で終わってしまうことが多かったのではないでしょうか。
【ワークのイメージ】
例えば、10年後の記事で、
自社(先進的なロボットアーム型医療機器による細かい手術や体内センサー開発メーカー)が開発から販売まで担っている企業だとして、10年後に医療に関する規制が大きく変わっていると仮定し、そこで自社が保有する遠隔治療サポートアーマーの製品を活用し、海外にいる癌手術のスペシャリストが日本の地方病院にいる経験の浅い医師に遠隔で手術のサポートをするという世界が実現したとするならどうでしよう。
それぞれの場所にいる医師同士がまず、バーチャルリアリティ映像を活用し、手術の段取りを遠隔で行います。 そして、手術の際にはネットワークで繋がった医師達が遠隔治療サポートアーマーを着用し、海外にいるスペシャリストが、日本の地方病院にいる医師の手術を誘導します。
サポートアーマーの特徴:
・ロボコップのスーツ見たいな物と想像してください。
・そのアーマーを着る事で、遠隔にいる医師は視覚・聴覚・感覚などを体験でき、あたかもその場にいて患者様に触れている状態になります。
・アーマーは、一度実施した手術を記憶し、次回同様手術時には過去の経験からアドバイスなどを提供します。
この未来像の場合、同社にはロボット技術とセンサー技術はあるものの、ラーニングやサジェッションをする人口知能と遠隔コントロール技術が無い事は明確です。
Future HeadLineの説明にて記載した“組織と人材をいかに具体的にコンピタンシーレベルまで定義する”ためには、この医療機器の未来像を実現するための10年後の“遠隔治療アーマー”を開発する専門組織の開発が必要となるでしょう。 また、そのチームには現状のロボット開発人材に加えて、AIやRemote技術に長けた人材とそれを束ねるThought Leaderが必要となる事は容易に理解できると思います。
また、Future HeadLineでは、ここから更に3年、1年とより具体的に活動内容と必要な組織・人材の定義を明らかにし、それを現在の組織で定義している人材スキルとコンピタンシーのマッチングを掛けることで、自社の未来に向けて足りていない、あるべき人材やそのコンピタンシーを明確にし、定義づけます。
更に、Future HeadLineでは組織的な観点から構築した未来像と必要人材・コンピタンシーを、次世代を牽引するマネジメント層もしくは候補者に、自身(個の観点)の現在の経験・スキルやコンピタンシーを比較して頂く事で、個人の振り返りと将来への目指すべき姿とそこに求められる経験・スキルやコンピタンシーをリンク、個人の成長目標として定義します。
このFuture HeadLineを作る行為は、ただ単に会社の未来像を描き出すだけでなく、将来への変革ニーズなどをより深く社員に理解して頂き、更に自身の成長につなげる事が出来るツールです。
DLAでは、会社の存在価値と魅力を最大化するために、人と組織の観点から会社組織の成長変革をサポートします。 詳しくは、ホームページまたはお問い合わせをください。
プルック エディー ヴィリヤブパ
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