働き方改革の行き着く先は?
働き方改革の行き着く先は?
【問いのない議論】
「働き方改革」という文字を見る機会が増えたと感じられている方は多いのではないでしょうか?しかし、その実態は、時短、テレワーク、プレミアムフライデーなど、まだまだHow論に終始しているケースが殆どなのではないでしょうか?
なぜ、このような状況になるのか?
それは、そもそも働き方改革を何のために行うのか?何を解決したいのか?
という本質的な問いについての議論が不十分なまま、
取り組みだけが先行する、ということなのではないでしょうか?
政府主導の働き方改革実現会議でも、時間外労働の上限規制(=過労死の撲滅)、同一労働同一賃金(=非正規雇用者の削減)の是正が目玉の政策とされているようですが、そもそも過労死を防ぐのは企業の責任、国の責任として当然のことで、議論の余地はなく、一刻も早く対応すべき課題です。
しかし、働き方改革は、そのための方策なのでしょうか?
【逆向きの矢印で考える】
筆者は「どうもピンと来ない」と感じた際、よく行うのが反対を考えてみる、というアプローチです。この場合、では時短ができたとする、あるいはテレワークが上手く機能した場合、それは「働き方改革が成功した」と言えるのか?といった具合です。
過労死がなくなれば
非正規労働者が減ったら
働き方改革は成功したと言えるのだろうか?
社会で「マイナスの状態」「問題がある」と考えられている課題や解決が必要な状態は、それがなくなれば、いわば「平常」に戻るだけであり、改革とは言えないのではないでしょうか?
そもそも何故、時短やテレワークが必要なのか?何故過労死が増えたり、非正規雇用が増えたりするのか?その本質に対する問いを立てる必要があるのではないでしょうか?
【働き方改革の目的】
前回のメルマガで述べさせて頂いた通り、これから、日本に生きる我々は、
「1億総Transform時代」を迎えます。
未曾有の激変に臨むにあたり、これまでの仕事の取り組み方では対応が難しい。故に、これまでのビジネス、それを支える仕組みそのものが、制度疲労を起こし始めているのです。
それに対応するために、抜本的なビジネス変革が必要となっており、それに伴い働き方も抜本的に見直す必要に迫られているということだと思います。
すなわち、働き方の前に、どのような変革が求められているのか?を先に明確にし、その上でどのような働き方が必要か?を考えるのが筋というものだと思います。
今回は、我々が考える世界観を少しだけ述べさせていただきます。
【広く、深く、速く】
1億総Transform時代において重要な3要素は、
①これまでより圧倒的に広い範囲で、
②最高水準の深い専門性・技術・知識・経験を有し、
③テクノロジーの進化に負けない速さ
で、この3要素をいかに迅速に実現できるか?が最大のポイントとなるのです。
それは最早自前だけでは到達できない領域となる可能性が極めて高く、異業種間、地域ネットワーク間における多様性を最大活用する働き方が不可欠となる世界になるのです。
新たな時代の働き方改革の具体的な方法について、ご興味のある方は是非、お問い合わせをください
金杉リチャード康弘
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