ダイバースリーダーシップ推進協会 ブログ

ダイバーシティと多様性を強みに変える組織作りコンサルティング 育成のプロ集団、ダイバースリーダーシップ推進協会のブログです。

新時代に必要な11人の戦士 ~勝利を実現する4人〜

新時代に必要な11人の戦士 ~勝利を実現する4人〜

戦略の実行現場においては、“最後までやり切る”ことは当たり前であり基本でした。

しかしながら、高度化されたニーズへの対応、ユーザーですら気付いていない価値・顧客体験の提供という現在のビジネスの現場においては、やり抜き・成果を出し続けるという“行動の継続”を妨げる力、逆境が多く存在し、いかにやりぬくか/やりぬけるかということそのものがチャレンジになっています。

 

そのチャレンジをやり抜くだけでなく、やりながらも行動の質、戦術レベルの質を高めていくことができるかどうかが競争優位を実現する重要な要素の1つになっている現状において、必要な4つの人材タイプ

「エグゼキューションデザイナー」「ストーリーテラー」「コンシェルジュ」「パフォーマーについてご紹介いたします。

 

 

f:id:diverseleadership:20190625081125p:plain

 

<顧客価値を顧客体験へと現実化する「エグゼキューションデザイナー」>

顧客の期待値、顧客価値を実現するために、具体的なチームのアクションとして5W1Hを規定する人材タイプです。

収集された顧客情報だけでなく、自らの実体験をフル活用し、対峙する顧客の期待とリスクとを洞察、現場レベルで具体的にどう対応すべきか深く考えられた「タスク&スケジュール」を設計する文字通り“実行”をデザインする人材タイプです。

 

行動特性は以下のようなものがあげられます。

 

・顧客の立場で、自社や自社製品・サービスを捉えた発言を行う

・目的をしっかりもって、計画的に物事を進める

・情報の整理が得意で、俯瞰的な思考と個別具体の検討といった視点・思考のコントロールができる

・セオリーや理論も抑えたうえで、実体験に基づいた提案を行う

・現場の状況を重要視し、前提条件と異なる場合はプラン・リソースの変更起案をためらわずに実施する

 

<コミュニケーションで意図する行動を引き出す「ストーリーテラー」>

顧客ニーズに適合する、製品・サービスのもつ本質価値を伝えるだけでなく、面白さや楽しさ、ワクワク感、期待感など付随して体験できる付加価値を言語巧みに使って顧客に届け、意思決定を促す人材タイプです。

ニーズが曖昧な顧客に対しては、有効性やホラーストリーなどによりニーズの存在を気づかせ、購買動機を確立します。

 

また、内部に対しても、チームの一体感や、やる気を奮起させ動機づけるコミュニケーションを行い、結果が出るまで組織が頑張り続けられるよう鼓舞するといった貢献も行う人材タイプです。

 

行動特性は以下のようなものがあげられます。

・人と話すのが好き。即興でもそれなりにうまくまとめ、流ちょうにしゃべる

・物事の本質を平易な言葉で表現することが得意。難しいことを簡単に表現でき、比喩の活用が巧み

・聴き手の顔色から理解や反応を推測し、その場で、より分かりやすい/伝わりやすい説明に切り替える

・「私たちが伝えたいこと」を「相手が聞きたいこと」になるようにストーリーを構築する

・よくわからないが、彼の言葉を聞くとやる気になる

 

 

<ユーザーに寄り添い、価値を漏らさず届ける「コンシェルジュ」>

顧客が製品やサービスを探索・選択(比較購買)したり、実際に使用する場面に寄り添い、顧客の身になったサポートや相談対応を行うことで、自社の製品・サービスの持つ価値・効用を顧客に正しく伝え、最終的により高い満足感へと顧客を誘う(いざなう)人材タイプです。

これら、顧客へ寄り添う営みを通じて得られた顧客体験情報をチームに届けることで、製品・サービスの開発からマーケティングまでのあらゆるプロセスでの優位性構築と、劣位カバーに貢献する人材タイプです。

 

行動特性は以下のようなものがあげられます。

・相手の気持ちをおもんばかる発言が多く、「こうしてあげたら喜ぶのではないか?」といった言葉が多く聞かれる

・ユーザーと関わることが好きで、自らユーザーと接する場やコミュニケーションの機会を作る/赴く。これらの活動を通じ、フィードバックがユーザーの声が起点/中心

・顧客が喜んでくれるのであれば、痒い所に手が届く、感謝される一手間を惜しまない。1を聴いて10を想像し、期待を超える行動、ヘルプを行う

 

 

<結果を出し切る真の戦士「パフォーマー」>

現状の業務を最後まで愚直にやり続け、結果を出し切る人材タイプ。

目の前の作業をただやるだけでなく、取り組みやゴールに誇りと信念を持ち、逆風も気にすることなく、実行する。

この、愚直に前へ進む取り組み姿勢が、チームを前向きにするよい影響を与える人材タイプです。

 

行動特性は以下のようなものがあげられます。

・与えられた環境、制約を所与として受け入れ、その下でベストなパフォーマンスを出す

・あれこれ考えて悩むと言うよりは、決められた事、やるべき事をきっちり理解し、もくもくと取り組む

・達成することに拘りと強いモチベーションを持つ

・反対勢力の言葉よりもチームや自身の信念を重視し、常に明るく・前向き

 

「結局は実行できるかどうか」。何をやるかも重要ですが、昨今ではこの実行局面においても、実行のシナリオを環境に適応させられるか/適応させる体制をつくれるかが重要です。

抵抗(外部環境)と自重(取り組みの難しさ)により動摩擦係数が非常に高い取り組みが増える中で、「やり抜ける体制」を築けるかどうかが成功のカギを握ります。

「なんでできないんだ?」という前に、「うちの実行体制、どうなってたっけ?」と確認してみてはいかがでしょう?

 

次号では、チームを支えるプラットフォーム機能である2つの人材タイプ「ステージデザイナー」「ファイヤーファイター」についてご紹介いたします。

 

なお、DLAでは、戦略の実行力強化に向けた、ご支援も行っています。強化対象メンバー/チームと伴走することで、チームとしては一体感をもちつつ、視点としては第三者性を維持するスタイルで、成果創出をサポートします。課題に応じて、同行型・ベースキャンプ型などありますので、ご興味ございましたら、是非お問い合わせください。

 

T.Y

 

こちらの記事は、メルマガにて先行配信されます。

ぜひ、ご登録ください。